スモールトーク
はとバス食いだおれツアー

正月ラグビーが先だったかプロ野球開幕戦が前だったか、東京に遊びに出たのは久し振りのことです。月曜日の研修を日曜日に前泊の日程を組んで、小春日和の東京都内をはとバスの人気ツアーで巡りました。このコース、朝昼晩の三食がセットになっていることを目玉にしていて、最近のテレビ番組で紹介されてから参加者が多くなったそうで、ちょうど増発便を出していたのでこれに乗せてもらうことができました。車窓から富士山を望みながらの北陸新幹線が東京駅に到着したのは8時30分ころ、すでに金沢駅から乗り込んですぐにコーヒーとサンドウィッチやら何やらで少し腹ごしらえをしてからのスタートです。9時10分発車のツアー増発便はほぼ満員でした。もしかしたら、京都の観光地のように、日本語の通じない人達が大勢いるかも知れないと思っていたところ、乗客は見た目にみんな日本人ばかりでテンションは緩みました。江戸味覚食い倒れツアーとネーミングされたはとバス人気ツアーの最初の訪問地は築地場外市場、ここで握り寿司の朝食です。金沢の回転ずしと比べつつ軽く平らげてから、市場の混雑の中を通って報恩講の案内板の上がった築地本願寺へと一回り、もう一度、食い過ぎないよう気をつけながら市場を抜けました。次は昼食。秋の陽射しを受けながら荒川沿いの高速道路をゆっくり時間をかけて柴又まで移動です。まずは、老舗川魚料亭で穴子丼が準備されていました。ウナギでなくアナゴということで何となくサラッと食べ終え、大判焼をほおばりながら帝釈天から柴又駅あたりを散策しはとバス優待料金で寅さん記念館に入ってみると、懐かしい16ミリフィルムを大小の缶ごと展示してあります。ここを出てからたっぷりと水を湛える江戸川の堤防を歩いて料亭に戻りました。午後は両国、国技館の焼き鳥の話を聞きながら巨大な江戸東京博物館を歩き回ったのはいい腹ごなしです。そして、夕食は、東京スカイツリーを眺めながら着いた浅草の天ぷらでした。雷門から仲見世を歩きながら気になる人形焼きを食べてから、天ぷら屋さんでビールを飲んでいたら日が暮れて浅草寺は閉門しライトアップしていました。
2016年12月3日