スモールトーク
やはり元気な中高年

外洋クルージング出帆の壮行会の案内を受けました。残念ながら用事が重なり不参加だったのですが、定年を機に長く温めた外洋セーリングの夢を実現させる大きな節目のようです。何か月か掛けてのロング・クルージングということで、不参加の私にはお帰りの日程も分りませんが、面白い土産話を聞かせて頂くことを期待しています。同行のクルーも同年代、何かするには経験が豊富で体力に大きな衰えはなく年金も受給できる一番いい年代だと思います。長い時間をかけて温めた計画を確実に実行できるのも羨ましいところです。海はいつまでも待っていてくれるようで、十年以上も前のこと、自宅のすぐ近所の方が定年も過ぎ退職したら魚探を装備した船を買って奥さんも乗せて海に出ると話されていたことがあって、機を見たのか暫らくして引っ越されました。この人の実家は船主で、高校の夏休みにはハワイ沖までカツオ漁に連れて行かれたというお話をされ、奥さんと二人で海に出て暮らし、たまにマグロが釣れれば油代ぐらいにはなるだろうとのプランでした。もう随分と前のことなので、この方はそろそろ陸に戻る年代かも知れません。海だけでなく山に入ると、山ガールとは一味違う雰囲気で、元気な高齢者が増えています。若い人達を引き連れたエベレスト登頂は極限としても、百名山ブームの頃から計画を練っていた人達が定年を機に時間と資金を味方にして行動をおこしています。頂上を目指さなくても、山菜取り・茸採りや鮎釣り・渓流釣りなども経験を重ねることで新しいことが見えてきて、時間にゆとりのある年代にとっては止められない楽しみのようです。
2013年6月3日