スモールトーク

ソフトウエアとしての仮想通貨

IT技術の進化は留まることなく、人材ビジネスの世界ではHRtechと言われる領域で、人材育成やキャリア支援などに拡大しているようです。HRtechとは、「Human Resource(人事)」+「Technology(技術)」の造語で、従来の人事労務管理領域に最先端のテクノロジーを活用して、より便利で付加価値の高いサービスが登場する市場ができているということです。「テクノロジーによる雇用の破壊」は着実に進んでいますが、日本では「ガラパゴス状態」であって、“ワークシフト”と言われるように、我々の仕事はテクノロジーやグローバリズムで置き換えられる流れの中にあり、「日本で生まれ育っていないと身につけづらい特殊性」と「日本市場におけるプロフェッショナルとしての業務経験」が今後はより一層必要とされることになります。金融の領域でも、ICTを活用することによって、「安く・早く・便利」に変えていこうとする動きが活発化しています。いまさら何かとは聞けなくなった感じのするFintechですが、金融を意味する「ファイナンス(Finance)」と、技術を意味する「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語で、概ね「ICTを駆使した革新的あるいは破壊的な金融商品・サービスの潮流」といったくらいの意味で使われるそうです。決済サービスのフィンテックとしては、「スクエア(Square)」や「ペイパル(PayPal)」があり、ペイパルはアカウントを有する事業者に融資サービスも開始しているということです。Fintechは融資・預金・送金・決済・資産運用のほか経理・会計・銀行、果ては仮想通貨など多岐にわたる金融サービスのほとんどの領域に拡大し、将来的には既存の概念を超えた新たな分野も登場する可能性もあるとされています。海外では現金よりもクレジットカードでの支払いが歓迎されるということをよく聞きますが、偽札をつかむリスクとは別に現金が消えていく流れは確かにあるようで、送金コストの安い仮想通貨が決済インフラとして認知され世界中で使える代替通貨として投資対象になるのもわかる気がします。

2017年11月10日