スモールトーク

マイナンバー未到達

雪のない冬でしたが、一月の後半になってやっと少し冬らしくなりました。ブリは揚がらず、野菜は太り過ぎ、ここへ来て雪が降り食品が割高な感じがします。海沿いにはもう積雪はないものの、重い空の下で雪に山が白く輝くこの時期に、わざわざ山間地に入るのは躊躇います。実際は、ついでに立ち寄るには遠すぎるというのが本当の理由なのですが、母親のマイナンバー通知を受け取ることができなくなってしまいました。母親は一人暮らしで介護施設のお世話になっているため、平日の日中に書留便で送付されても不在のため配達されず、この場合には家の近くの郵便局ではなく隣の市の郵便局で渡すとのこと。私が受け取りに行くと、母親の住所地と私の住所地と職場の所在地と全てが別の市町村のため、本人が来るか本人と同居のものが来るのでなければ、マイナンバー通知受取の代理人として委任状が必要と言われて引き返しました。委任状を作って母親にサインをしてもらって、もう一度、引き渡しを断られた郵便局へ行くと、今度は、全て自筆の委任状でなくては認めないと引き渡しを拒絶。この時点で、中途半端に本人のサインなどもらわずに、全てを代筆すれば筆跡が同じなので郵便局員からクレームを出されることは無かった筈だと言われました。しかし、虚偽の委任状を作成するのは後ろめたく、委任状を書き直してもらう時間も無いままに預かり期限が過ぎて通知書は市役所に返送されました。そして、市役所での受け取りはもっと難しく、地元のサービス窓口では渡せないので本庁舎まで出頭しろとのことです。これが山の奥、仕事のついでに立ち寄ることができず、海辺しか知らない者にとっては本当に山の奥の更に先、冬なので熊が出ないことは分っていても、雪の日に仕事を終えて閉庁時間に遅れないよう凍てついた夜の道を自宅と反対の方向に走る気にはなりません。電話で市役所に相談すると、委任状や本人確認証明を送ることで送付先を指定できるということだったので、事務所宛に送ってもらえばいいだろうと思い母親に委任状を頼むと、今度は住所欄に堂々と合併前の市町村名を書いてしまいました。何かの意思表示をしているみたいです。

2016年2月6日