スモールトーク
リモートWEBスタジオ企画

春が近づき、新入社員を迎える準備をする時期になりました。例年なら、オリエンテーションや新入社員研修が続き、研修会場やインストラクターを探すのに苦労する時期です。さすがに今年は慎重になって、大規模な研修会の開催は見送るところが多く、主催者によってはWEBによるリモート研修に切り替えたり、ハイブリッドと称してリアルとリモートを併用したりする企画も出てきました。講師にも遠方から移動し辛い雰囲気が漂い、主催者にとっては県外から越境してその日に講演を依頼することに不安も多く、また、都内の講師にとって研修はWEBによるリモート研修が普通で、大手企業の日常業務もテレワーク・在宅勤務が当たり前になってきているようです。このような環境の中でも、新規に入職する人達の育成は企業にとって欠かせないことであり、この時期よりほか替わりがないことです。おそらく、この先暫らくはOJTによるところが大きくなると考えられますので、従来よりも指導担当者の負担は大きく、周囲のサポートは重要になってくることと思います。このような環境変化の中で私どもの事務所の対応も新たな方向を考えなくてはならなくなってきているようです。私どもが受講する立場で振り返ってみると、ここ半年ほどの間に研修会場まで出かけることなど全くなく、有料か無料かを問わず、リアルタイムかオンデマンドかを問わず、ZOOMなどによるWEB研修が当たり前になってしまいました。有り難いのは雪の日でも移動に気を使わず自分のデスクで受講できることですが、普段の環境で受講してしまうと電話や来客を無視できず意識が散漫になることが分かりました。そして、準備の段階でも気持ちの切り替えが大事で、資料のダウンロードやプリントアウトに時間を取られ、アカウントの確認などWEBの接続に手間がかかり、油断していると終了時間も確認しないまま視聴してしまい、濃密な情報をインプットすべき貴重な時間を薄めることのないよう注意すべきことが分かりました。まだ、受け手として参加することが多いのですが、セミナーの講師として参加すべきことも増えていて、今後は相談や打ち合わせのツールとして利用できるよう考える必要もあります。スタジオというと大袈裟ですが、落ち着いてWEB相談ができるくらいのスペースを事務所のどこかに確保することも課題になりそうです。
2021年2月28日