スモールトーク

今度の講座は駅前サロン

今の事務所に引っ越すまで継続的に開催していて、ここ何年か休講状態の労働社会保険セミナーですが、先輩である新聞社の方からお誘いをいただいて再開を検討しています。休講中もたまに受講を希望する相談を受けていて、顧問先の方には時間を決めて事務所で定期的にレクチャーをしたり、依頼があれば出張セミナーを引き受けたりもしていました。ただ、個別対応しながら継続するのはなかなか難しく、この機会に定期的に開催する「講座」という意識で企画しようかと考えています。新聞社がらみのお誘いということもあって、実務一辺倒では面白みに欠けるので、報道で話題にされることの多い「働きかた改革」を基盤に据えつつ、社会保険労務士として現行の制度面・実務面を把握しながら改革の方向と対応を探ることになります。実務家の講座と心得て政策自体や行政とは一線を画し、マスコミ的・評論家的な立場とも異なる位置からの話ができるものにしたいと思っています。具体的な内容になるとこれからの組み立てですが、昨年の春に出された“働き方改革実行計画”には処遇改善(同一労働同一賃金)と制約克服(ワークライフバランス)とキャリア構築(女性若者高齢者の活躍)が掲げられ、その他のキーワードとして「非正規雇用」「臨時パート嘱託」「労働契約」「無期転換」「雇い止め」「均等処遇」「就業規則」「生産性向上」「キャリアアップ」「評価制度」「賃金制度」「長時間労働」「三六協定」「上限規制」「インターバル」「パワハラ」「循環器疾患」「メンタルヘルス」「産業医」「労災保険」「民事責任」「テレワーク」「副業兼業」「病気治療と仕事」「育児介護と仕事」「健康保険」「遺族年金」「障害者就労」「障害年金」「人材育成」「リカレント教育」「雇用保険」「雇用給付金」「雇用助成金」「高齢者雇用」「老齢年金」などなど、タテよこナナメに絡み合うように挙がってきます。全てを一人で担当しようとすると負担が大きいので、できれば何人かの講師が分担するような方法で、受講者の方も一緒に考えてもらえるワークショップ形式を目指して、3~4か月ほどの期間を1クールとして開講できないかと検討しています。最後に残る問題は、受講者の方に参加して頂ける料金設定をどうするかという点です。これは、会場や募集などの費用を負担したうえで、講師の方に納得できる謝金をお支払いできるかということにもなります。

2018年3月24日