スモールトーク
休講
残念なことですが、北國新聞文化センターでの社会保険と年金・労務の講座は、小松・白山ともに受講申込者が少なく休講と決定しました。この講座は、通算16期200回以上に亘り100名以上に及ぶ受講生の参加がありました。講師も、開講当初から5年近くになる太田先生・千歩先生はじめ、遠距離を自転車でお越しになった鈴木先生、勢いで年金講義をされた田持先生、家族介護の貴重な時間をさいて頂いた三納先生、受講生から講師に転進された石田先生、白山スタジオに一番近く美川商工会に信頼厚い中野先生、各々が個性あふれる講師の方から特色ある講義を展開していただくことができました。
新聞社をバックにした講座ということで、新聞広告と募集チラシを頼りに何とか受講者を集めて講座を継続してきました。私自身も事務所の営業を兼ねてチラシの配布やISICOのサイトにもアップしてきましたが、ここしばらくは会場が二か所に分かれたこともあって企画や打ち合わせで時間をとられてしまい募集活動が中途半端になってしまいました。商工会議所などの事業主団体や社会保険労務士など士業の人にはアピールする部分があったものの、新聞メディアでの募集に期待しすぎて次第に個別のアピールが疎かになったと反省しています。
講座の組み立てについて、私自身は文化センターの講座としてあまり専門性にこだわらないものをイメージして、地元で活動している小規模企業の事業主や従業員、転職の機会が多い社会保険のお世話になることの多い女性や高齢者を意識して企画してきました。ただ、受講者は労務担当者が多く講義内容は「管理」面が目立ったかも知れません。割り切って料金設定を引き上げ、対象者を限定して日中に集中講義する方法もあったと考えています。ビジネスキャリアなどの資格を目標とすることも考えましたが、面倒なことが多いようでした。
講師の方からすれば「割りの悪いアルバイト」でしかなかったのかと思います。移動や準備の時間を考えると負担が大きく、業務量の多い講師には「無駄」が多い講義になってしまったようです。自分にはカラーのチラシを沢山作って貰えるだけでも有難いことでしたし、講師料とは別に、チラシの配布先や受講生の勤務先が講師の先生の関与先となったという話もうれしく思っています。反面、ハングリーな状態から十分な顧問先ができて満腹感がある講師には、受講生の募集が魅力を感じるものでなくなったのかも知れません。結果として、講座のための時間が「無駄」な時間になったことは、一定の役割を終えたとも考えられます。現在のところ、17期は「休講」とし、18期以降は「未定」です。
2009年5月5日