スモールトーク
公的年金加入記録
公的年金記録の欠落がマスメディアで採り上げられています。三号被保険者など年金資格の届出は本人に通知が出るわけでもなく、従来から不安のあったところです。数十年間の記録は本人の知らないまま管理され、多くの人は「間違いない」と信じているだけでした。社会保険事務所に限らず、各官庁は重要なデータをコンピュータに入れ直していますが、大量の資料の入力と点検・確認の作業に要する労力は膨大なものと思われます。ここで入力ミス・点検ミスが発生するのも有り得ないことではありません。
不動産登記の電子化に伴う入力ミスで抵当権設定ができず融資を止められた経験があります。数年前に交付された手書きの登記簿謄本では間違いなかったので、ここから機械に移行する際に私の名前を間違えたのでしょうが、法務局内部では訂正を認めなかったのです。結果として、誰が勝手に私の名前を変えたか分らず、私が手数料を支払って私の責任として再登記せざるを得なくなりました。早く借入金が必要だったので指示に従いはしたものの、今でも納得できない事件でした。この時、抵当権設定をしていなければ、私は今も別人名義の土地で生活しているはずです。こんなこともあって、ネットでの個人情報法サービスが開始された際に、自分の年金の記録はきちんと調べておきました。
インターネットによる年金加入記録の確認方法
社会保険庁の「年金個人情報提供サービス(無料)」を利用して、自分の年金加入記録を確認することができます。多少の面倒くささを免れることはできませんが、さほど難しいものではありませんので、関心のある方は一度お試し下さい。自分自身の職歴・勤務歴や住所地を整理しておくことも大切です。
このサービスを利用するには、まず、
①社保庁HPからユーザID・パスワードの発行申込
本人確認のが終了した後、
②ユーザIDとパスワードが自宅に郵送
自宅のパソコンを使って
③いつでも公的年金の加入記録を確認
申込・詳細については
http://www.sia.go.jp/(社会保険庁ホームページ)
2007年6月1日