スモールトーク

冬のエアコン大修理

 昨年の暮から一月近くかけて、事務所の駐車場が融雪装置の工事に入りました。これまでもゴムホース状の融雪はあったのですが、舗装のアスファルトを全部まくり上げて再舗装してから切り込んだところに融雪用の配管を埋め込んで、年末には本格的な融雪の設備が出来上がりました。これまでだとホースから思わぬ方向に水が吹き上げてきてコートを濡らしたり時には靴の中に飛び込んだりしましたが、今は除雪の心配をすることもなく気持ちよく出勤できる状態になっています。実は、融雪装置の稼働を楽しみにしている様なところもあったのですが、活躍するほど雪が積もることが少なくこの効果を検証するのは来季になってしまいそうです。ところで、この冬は大寒を過ぎても氷点下になる日がほとんどなく、雪が積もるどころかミゾレか雨ぐらいしか降らないままに過ごしていて気が緩んだのか、正月明けに久し振りに動かした事務所のエアコンが故障してしまい冷たい風しか出なくなりました。さすがに、氷点下ではなくても指先が冷えては仕事にならず、空調設備の業者の方に点検してもらったところ、室外機の基盤の取替が必要になるとのことでした。ただ、この修理には大きな問題があって、屋外作業のため晴れた日が続くときでないと部品が濡れてしまい故障の原因になるのだそうです。積雪は少なくても北陸の冬に晴れた日が続くことなど滅多になく、気流の乱れた空に雲が切れて日が射し込むぐらいでは修理ができず、久し振りに晴れたと思って電話しても先約があって順番待ちだと後に回されてしまいました。どうしようもないので、自宅で使っていた灯油ファンヒーターを持ちこんでフル稼働させ、これだけだと上ばかり温まるので扇風機を使って空気をかき混ぜることで何とか持ちこたえました。エアコンは修理が終わり、ファンヒーターも我が家に戻って一休みというところです。事務所の窓越しに見る南の空はもう春ですが、陽射しに誘われて外に出てしまうとまだまだ風は冷たく、もう一月余りは暖房に頼る日が続きます。

2017年4月7日