スモールトーク

冬型ノマドワーキング

 ここ暫らく雨の日ばかりが続き、小春日和と言えるようなのどかな日を過ごさないうちに年の瀬になってしまいます。雷が鳴り、海が荒れ、霰が降って、これから年末という前に一息入れようというのは贅沢なのか甘えなのか、この様子では気合を入れる機会は自分で作らねばなりません。それだからという訳ではありませんが、久しぶりに日本海側から離れて名古屋・東京と、二日続けてどちらも日帰り往復という日程で研修と会議に行ってきました。名古屋では労務管理研修として労働法のワークショップを大阪で開催されているという土田道夫先生の講義を聴き、特にSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用に関するリスク管理についてはリアルタイムに変化していく労働法と労働紛争の世界を見たような気がしました。ノートパソコンからスマートフォンやタブレットなどモバイル機器を使いこなすノマドワーカー的なスタイルは電車や駅や空港で当たり前の風景となり、実際の仕事の仕方が変化しているスピードに法令上のルール変更が追い着かないのかもしれません。いつもの自動車の運転から開放された移動時間は、多少の窮屈さと引き換えにモバイルの便利さを実感するものでした。寒冷前線の通過で荒れ模様の名古屋では屋外に出ることもなく、北陸とのギャップを感じないまま雨の中を往復しましたが、翌日の東京は晴れて日中の気温も上がりすぐに帰るには惜しい気分で外を歩きました。会場が厚生労働省の合同庁舎で日比谷公園に近く、公園を散歩しながら一休みしようと見回すと、さすがお天気が良すぎるのか時間のせいなのかベンチはどこも空きがなくなっていました。ここの図書館ではパソコンも使えて居心地が良さそうなことを後になって知り、ノマドには遠くてもやはり下調べをしておくべきだったかと反省しながら用事を終えて帰途につきました。雨雲を避けて飛んだとのアナウンスがあって少し遅れ気味の小松空港到着は雨が小止みのタイミングでした。

2013年11月30日