スモールトーク

初めてのバス路線

 北陸新幹線の開業から一年が経ち、終着の金沢駅から白山市の車輌基地までを移送される車輌は目に馴染んできましたが、乗車する機会がないままに二年目になりました。先日、富山市で研修会が開催されたのでためしに新幹線を使ってみようかと考えながら日程を見ると、研修会場は駅前ではなく駅から少し離れた官庁街の先になっていました。小松にある私の事務所からだと、小松駅からJRで金沢駅まで出てから金沢駅で新幹線か三セク線に乗り換えて、富山駅に着いてからバスか電車で研修会場へ行くことになります。新幹線開業前ならJRで小松駅から富山駅まで行くことができたのが、在来のJR線は金沢どまりになってしまったようです。食事をとる時間も考えながら日程を組んでいると、金沢市内から富山市内をつなぐバスが運行されていることが分り、このバスを使うと研修会場のすぐ側で停まり時間も研修開始の少し前に到着するような時刻表になっていました。バスが高速道路を使うためなのか、三セク線と比べて運行時間に大きな差がなく、金沢駅から研修会場までの移動時間全体で考えるとバスに乗った方が短時間で到着することになります。新幹線を使ってもどこかで昼食の時間は必要なので、金沢駅での乗り換えの時間に食事もできると考えて今回はバスを使うことにしました。しかし、実際に当日になると小松で乗車したJR線が20分ほど遅れて到着したので金沢駅で昼食の時間がなく、急いでコンビニで買ったサンドイッチとカレーパンをバスの車内で流し込むように食べることになりました。しかも、平日の昼間に混むことも無いと思い込んでいたこのバスが随分と沢山の人を乗せていて、想定外に窮屈な昼ご飯になりました。そのうえ、普段はあまり架かってこない携帯電話なのに乗車前から次々と着信が入り、せっかく時間をかけて出席した研修会でしたが場外にいる時間が長くなってしまいました。その穴埋めというわけではありませんが、研修会終了後は、バスを使って交通費が少し浮いた分も合わせて岩瀬の満寿泉の常温で鱒寿司と白海老を頂いて一区切りつけることになりました。

2016年4月2日