スモールトーク

加賀まるイモのレシピ

 26回目を数えた石川中央労務研究会、ここ数回は能美市根上学習センターで開催しています。今回、終了後の懇親会では地元能美市で丸イモの生産に携わっていらっしゃる社会保険労務士の橋本先生にお世話して頂き、学習センターの調理室をお借りして加賀丸イモのレシピを教わりながら満腹になるまで食べ続けました。加賀丸イモはタンコロイモともいい能美市の特産で、昭和の手取川大洪水で水に浸かった能美市の手取川沿いで最もいいイモが出来るそうです。メニューは、お好み焼き・タンコロ汁・寿司酢短冊・鯖やまかけ・とろろ飯・とろろうどん・磯部揚、そのうえ食べ過ぎても胃もたれしないというウンチクもおまけに付いてきます。
 メインはお好み焼きでした。皮をむいた丸イモをおろし金で擦り卸し、出し汁ととき玉子を加えて溶いてから刻んだキャベツやネギを加えて、豚肉やエビなど火が通ってからフライパンに拡げて焼きます。焼き上がったら、ソース・マヨネーズ、青のり・紅ショウガなど、あればトッピングというところです。目の違うおろし金で擦るのも食感が変わり面白く思いました。生地に具を混ぜ込むのも、小麦粉などで薄めるのも、アレンジは自在ということのようです。次にタンコロ汁(団子汁)。極めてシンプルで、擦り卸したイモをおつゆに入れて火を通します。澄まし汁でも味噌汁でも、汁を選ぶことはないようです。これをおつゆに入れず、少し出汁を加えてシメ鯖などにたっぷり乗せればやま掛けになり、ご飯やうどんに乗せればとろろ飯・とろろうどんです。出汁を抑えて大根おろしを混ぜる手もあるかと考えながらダゴ汁を飲みました。ついでですが、おろす時に擂り鉢を使えば卸し金よりずっとイモのきめが細かくなります。そのほか、薄く短冊切にして寿司酢を掛ければ三杯酢、刻んだ柚子も旬のようでした。それから、残念ながらこの日は食べることのできなかった磯部揚げ。海苔で包んで揚げるのがシンプルですが、大葉巻きやベーコン巻きも人気です。丸イモ料理を食べさせてくれる地元の料理屋さんもできているそうですので、機会があればプロの料理も味わいたいと思います。

2011年12月12日