スモールトーク
夢のラグビーゲーム

日本開催のラグビーワールドカップでは日本チームが決勝トーナメントに進出し、かつて日本代表の監督だった平尾誠二さんの命日にあたる10月20日には南アフリカ代表との準々決勝が行われました。予選リーグでは、ロシア、サモア、アイルランド、スコットランドと、日程が進むごと次々と夢のように勝ち続け、うまくいけば日本代表とニュージーランド代表オールブラックスとの対戦も期待できるのではないかと想ってしまいました。しかし、平尾さんが見せてくれた夢もここまで、4年後を楽しみにしながら、見事に勝ち残った強豪同士の取り組みを見ていきたいと思います。私がこれまで面白く見てきたラグビーは、イケイケというか、とにかくボールを手にしたら相手に渡さず前に進む試合運びのものだったので、パントやキックでイーブンにしながらもボールを取り返すという見た目にはリスキーな場面が多くしかもスピードとパワーに溢れるワールドカップは勝ち負けに関わらず見せ場が多く目の離せないゲームばかりでした。来年いっぱいでクラブ対抗の国際リーグ戦スーパーラグビーから日本チームのサンウルブズは除外されるそうで、このあとワールドカップ並みのメンバーが揃うことは少なくなるかもしれませんが、うまくいくと身近なところで日本の国内で社会人チームが対抗するトップリーグがもっと面白くなることも期待できます。ワールドカップ決勝戦が終われば、まもなく大相撲九州場所が始まり、千秋楽が近づく頃には大学ラグビーも関心の高いカードが組まれる時期になって、高校ラグビー、社会人ラグビーと、これまでと違った視線で観戦する人も多くなると思います。国立競技場でしか見たことのない正月ラグビー、秩父宮ラグビー場での開催は今回限りと考えると、久し振りに見に行ってみたい気分です。それ以上に期待しているのは、いつもの通勤の道から少し海岸寄りに入ったところにきちんと手入れされた石川県営ラグビー場があるのに普段はなかなかここで見る機会がなく、たまにでいいので地の果てのような地方の町でもトップリーグクラスのゲームを見せて欲しいと思うことです。
2019年11月10日