スモールトーク
小松商工会議所フォローアップセミナー

小松商工会議所に於いて平成26年5月22日にフォローアップセミナーを開催しました。小規模企業での人材育成は、年齢構成がピラミッド型を形成しているわけでなく、採用が定期的になされているわけでもなく、ときには上司と部下の関係(指揮命令系統)も不明瞭なことがあって、なかなか人の成長やキャリア形成を企業の発展につなげる視点での研修が難しいように思います。さらに、中途採用が多いと、他の会社での経験や思い込みがそのまま自社で通用するものと疑うことさえしない従業員もでてきます。今回の私たちのセミナーは高度な技術を覚える研修ではありませんが、これから企業で長く働けるよう仕事を覚えるための基礎スキルを身に着けることをめざす研修として、若年社員・新入社員を中心的な対象としてセミナーを開催しました。
新聞社の取材で記事にも出していただきましたが、このセミナーでは石川県内各方面から様々の立場の人が交代で講師を務めることで、受講者の方にとっては退屈せずに立体感のある研修を体験できたことと考えています。かつては、東京や名古屋・大阪から専門インストラクターを呼んで華々しくセミナーを開催したり、宗教的な洗脳のような激しい擬似儀式を体験したり、かなり高価な研修に人気があった時代があったようですが、身近に潜む異色の人材から発せられる言葉を映画を見るくらいの料金でまる一日とおして聴くことができるのは、ある意味、贅沢なセミナーだったのではないでしょうか。若年者について、挨拶は勿論のこと、ごはんの食べ方、風呂の入り方まで教えてほしいという、中小企業経営者からは厳しい注文もきます。プレイング・マネージャーとしてリーダー・クラスの成長を期待するする声も多くあります。人材育成の成果をどこで見るのか、私たちの課題も抱えながら、次の研修を企画するのが楽しくなってきます。
2014年5月23日