スモールトーク
新卒求人と採用試験
今年も、9月16日に来春卒業予定の高校生に対して採用試験が解禁されました。厚生労働省によると、来春卒業予定の高校生の求人倍率は、今年7月末時点で0.68倍ということです。全国の求職者数は約18万7,000人(同0.2%増)、求人数は約12万7,000人(同2.0%増)ということで、昨年と比べて若干の増加傾向です。新卒者の就職難から、既卒3年以内の社会人も新卒並に求人対象とすることも勧奨されていますが、求人側も求職側もあまり反応は芳しくないような印象です。卒業してから時間をかけて自分の仕事を考えることは、キャリアデザインという面からは非常に有意義で、新卒扱いか中途採用の扱いかにかかわらず企業としては取り組むべき課題です。
学卒の求人はだらしなく早期化してしまいましたが、高校生については9月16日の期日は実態を有しています。景気の下降は何とかおさまり、小規模の企業でも久々に新卒の採用を考えるようになりました。仕事がら、多少はこれを見込んで解禁日の予定を空けておいたのですが、見込みは外れてこの日に採用試験を実施する顧問先企業はありませんでした。しかし、次の週に日を遅らせて面接を実施するということで、採用手続の支援に関わる機会を戴きました。本来なら面接会場での立ち会いも考えていたのですが、残念ながら自分の日程調整がつかないため事務所スタッフに任せることになってしまいました。今後は、面接当日の手続は勿論のこととして、採用にあたって企業としてどのような人材を求めているのかをいかに応募者に伝えるかも大きな課題と考えています。これは、本人だけでなく家族や進路指導担当者も含めて準備が必要かと思います。
2011年10月16日