スモールトーク
昼の散歩

石川県社会保険労務士会が受託した医療労務管理アドバイザー事業の相談業務を担当して半年が経ちます。小松支部からの相談員が誰もいないということで、会長から打診を受けて、時間的な拘束度合もよく分らないままに引き受けてきました。これまでのところ業務量はさほど多くなく、事業の立ち上げの段階なので相談件数はまだまだこれからというところのようです。人の生命や健康にかかわる医療の世界ですので時間だけで割り切ることのできない業務が多い一方で、医療の現場にいながら自分の体のことを相談することがないままに症状を悪くしていることも少なくないとのことです。医師も看護師も不足気味の時代にあって、せっかく時間と費用をかけて育成された医療従事者にできる限り長く有意義に勤務してもらう仕組みをそれぞれの医療機関に考えてもらうのが自分たちの役割と思い取り組んでいます。「労務管理」と割り切る訳にいかない業務でありながら、自分の命や家族との生活を犠牲にすることなく、医療を必要とする人に十分なサービスを提供できる環境の整備が課題になります。
まだまだ、実際には長時間かけて相談に対応する段階ではなく、天気のいい日には相談会場から昼食がてら犀川の堤防沿いを散歩しています。半年ほどですが、春には桜並木が花を咲かせ、蛇が日向ぼっこしていたり、夏には花火大会の幟がはためき、アオサギが川面を覗きこみ、秋に入ったら雉が道を横切っていきました。少しずつ業務が増えてくるとゆっくり昼食を摂ることも難しくなるかもしれませんが、もう暫らくは気候のいい日にお昼の散歩を楽しめそうです。
2014年11月16日