スモールトーク

時間距離は1時間

 労働相談や年金相談など、メールや電話で相談できると気楽で便利ですし、ZOOMなら更にきめ細かい対応もできると思います。しかしながら、10年以上前から、事務所として普段のお付き合いのない方との初回の相談はメールや電話では行わないよう心掛けています。労働相談だと顧問先の関係者の方が本人の名前を名のらず利益相反を内包していては困りますし、時間外に緊急を要する事案を抱え込んでしまっては相手の方に迷惑を掛けないとも限りません。実際に、ホームページにメール相談が寄せられていたのに気がつかず、宣伝メールに埋もれたまま暫く放置してしまいご返答が遅れる事案も発生しました。こんなことが重なって、メールによる相談窓口は実質的に閉鎖状態にせざるを得なくなり、電話相談は社労士案件かどうかを確かめてから予約時間の調整に内容が変わりました。ただ、相談のような口調から始まって次第に自社サービスの契約を勧めてくる営業アプローチに乗ってしまうことがあり、ZOOM相談の時間を設定しても、相談者を誘導して紹介するとか顧問先の開拓を指導するとか、わざわざ自分の時間を切り刻んで対応する内容ではないことが多くなりました。おそらくは、小松が何処に在るのか、能登で何が起こったのか、殆ど何も関心を持たず電話してくる人もいるようです。もちろん無駄ばかりでなく、日頃の仕事では想いの及ばない事や自分一人では迷う事など、有益な電話を受けたことを機会に長くお付き合いしている会社も有ります。狭い世界で仕事をしている身なので、一切の営業電話はお断りという立場では有りません。生き方、働き方、見方、考え方、関わり方、電話の先から教わることが多くありますし、業務上の新情報はガセネタが混じっていても有り難いものです。とは言え、この頃は面倒が多く、知らないアドレスからのメールは開けない、知らない番号の電話には出ない、というのがセキュリティ上の要求ということです。同じネタで尻取りするより新たな発想も取り入れようとすると、電話での営業から何を引き出せるのか、自分自身にとって大事なことだと考えています。それで、たまに尋ねてみるのが、海外なのか県内なのか自分はどこから電話をもらっているのか、お勧めのサービスを小松の町でどんな風に活かすことが出来るのか、ときには私どもの事務所に投資したり寄付したり何かして応援する気が有るのか、あるいは能登にコールセンターを移すなど能登の発展ために何か支援する気が有るのか、…長くお付き合いできる会社だときちんとお応え戴くことのできることです。当社はそのようなことは致しません、と言われることも有りました。一度も顔を合わせることなく、私どもの事務所が何処で何をしているのか知ろうともせず、本当は他にも力を貸して欲しいことが山ほどあるのに残念なことです。羽田から1時間のフライトで小松なのに、何も見ることなく話を進めることに不安も残ります。