スモールトーク

本気で電子申請

e-Gov.といわれる電子申請システムですが、厚生労働省もいよいよ本気かと思うようになってきました。私自身はこれまで何度か取り組んで、そのたびに匙を投げてしまいました。最初のころは、電子申請のシステムが社会保険と雇用保険と労災保険とそれぞれ違っていて複雑なことに加えて、これを整理する必要もあったのでしょうが、度々、システムに変更を加えたりシステム自体を更新したりと面倒なうえに不安定なものでした。実際にやってみようと準備して申請手続をしてみたら、二度目に申請する前に大きくシステムが変わってしまい、ただでさえ慣れない申請手続きに手間取ったことは当然ながら、慣れる前にシステムの変更に時間をとられてしまい、多少の時間がある時期ではあっても手書で手続きをした方が遥かに楽で早かったのです。その後、システムも使いやすく統一され申請のためのソフトが販売されるようになって、実用的になったと考えてアプリを購入しましたがまだ大きな問題がありました。事業主の電子証明は包括委任で整備されて使い勝手は改善され、残る問題は添付を求められる証明書類でした。これまで個々の従業員の関わる手続きはそれぞれの認印を求められたことから、従業員の電子証明を必要とする手続きは実質的にできないと思われましたが、これはPDFをデータ添付することで解決されました。国の施策に応じることでコストアップになり、もしかしたら行政のリスクを負担することにもなりますが、今がタイミングだと考え事務所として電子申請に取り組みます。

2015年2月1日