スモールトーク

眺めるだけの北陸新幹線

 もうあと1年余りすると北陸新幹線が開業ということです。金沢から敦賀までの延伸も前倒しして10年ほどのうちに開通しそうな様子です。JR小松駅の近くに事務所が移転したこともあって、いつ新幹線が来てもいいぐらいに準備が整った高架を毎日のように見上げながら、本当に気にかかっているのは新幹線工事で駐車場がなくなることです。新たに大規模な商業施設ができることはなさそうですし、小松駅の利用者があまり増えなければ何とかなるのでしょうが、小松空港からの航空機利用者が新幹線利用に移行してしまうと駅周辺に長時間の駐車場の需要も出てくるのかもしれません。小松駅と小松空港の間で新幹線と航空機を連携させようという考えはないようなので、今のところ、開通による相乗効果で駅周辺がにわかに騒がしくなることはないという側に張ってよさそうです。
 新幹線が敦賀からさらには大阪まで繋がったとしても、実際に自分たちが新幹線を利用することは稀にしかなく、今まで利用している在来線がどうなるのか、各駅停車に乗ったとき特急列車の通過待ちがなくなって便利になるのか、それとも運行列車が減って乗車料金が上がって不便になるのか、まさか短期間での廃線は誰も心配していないものの見えないところもあります。松任駅と美川駅の間に新幹線の停まる駅を増やそうとか在来線に新駅を作ろうという動きもあります。何かが便利になると何かが不便になりそうで、自動車での移動が殆んどの生活をしながらも期待と不安をもって通勤の道路と並行して走るサンダーバードを眺めています。

2014年2月8日