スモールトーク

記念写真

写真を撮るのはデジカメが当たり前に、見たり送ったりするのはパソコンが当たり前になり、本棚に置きっぱなしになっていた一眼レフに数年ぶりにフィルムが入りました。すぐに使うつもりで棚に入れたままになったのか、レンズキャップさえ着けずに何年も経ちフィルターが少し曇ってみえました。長いあいだ手入れをせずに放っておいたせいでミラーまで汚れているみたいな感じで、ファインダーをのぞく自分自身にも錆が浮いているような不安を覚えます。研修会の写真を撮ってほしいという話で、スナップ写真程度のつもりで気安く引き受けたのですが、総員60名近い数の記念撮影も担当するとなるとデジカメよりはちゃんとしたレンズを装着した写真機が確実と思い一眼レフを引っ張り出しました。ストロボはバッテリー切れ、三脚はホコリまみれ、フィルムを買おうにも近所の写真屋さんは店じまい、時代の変化を感じながら大手のカメラチェーンへ行ってみると面白い発見が次々と続きます。フィルムの値段が高いのは仕方ないとして、ストロボ不要の超高感度ASA1600には嬉しくなりました。そのうえ、スキャナーを使ってネガフィルムからデジタル映像に変換できる便利さもありました。銀塩フィルムの進歩より置かれた環境の変化に興味津津です。

2009年11月2日