スモールトーク
越前カニ海月
昨年まで日本海で大量発生していたエチゼンクラゲが今年は激減したそうです。これまでが異常だったのが普段の海に戻ったのですが、大量発生も激減も原因は不明ということです。海に漂って浮いているだけのように見えるクラゲですが、実際はかなりのスピードで動きます。海面近くを泳ぐサメかと驚くとクラゲの群れだったこともあります。どちらも歓迎されるものではありません。
「越前」の名がついて喜ばれるのはエチゼンガニです。ズワイガニなのですが、子供のころ、単に「カニ」というとこれでした。ほかのカニはワタリガニやミズガニや雌はコウバコと名前がつき区分されました。家で普段の食事に出てきたのはセイコを持ったコウバコが多く、学生時代に冬の鳥取で民宿の夕食にマツバガニを見るまでは、雄のズワイが越前蟹や松葉蟹など多くの名前を持っているとは知りませんでした。近年はブランド化しようと加能蟹の名も付けられるようです。食べ方もカニ刺しや焼きガニなど工夫されているようですが、オーソドックスに茹でて酢醬油というのが一番です。そして、この時期、出てくるのが水魚のお汁なのですが、これをダライオと言っていたのは我が家だけなのでしょうか。
2008年12月2日