スモールトーク

車検直後の大修理

雪のない冬です。昨年とは大違いで、四輪駆動の車をずっと後輪だけの駆動で走らせていて、この冬になって初めてみぞれの日に四駆に切り替えようとしたら二輪のまま駆動の切り替えが効かなくなっていました。昨年は大雪の中で大活躍してくれた車なので十分に手入れをして車検もきちんと受けた直後のトラブル、簡単に調整できると思っていたら手動部分が電動パーツに変わり原因不明でドック入りとなってしまいました。運転する側としては、走りながらスイッチを押すだけでFRと4WDが切替できるのは便利なことですが、故障してしまうと何が原因なのか分らず、電気系統のトラブルだろうと思いながらどうしていいのか自分で判断できないのは辛いところです。実際に修理を依頼すると、まず販売店で順序立てた点検をしても明確な故障個所が判明せず、狙いをつけて基盤を交換してみても何も変わらないので、ディーラーに持ち込むと次のねらいは切替用のモーターを交換してみようということになりました。電気自動車とかハイブリッドとかでなく昔ながらのガソリンで走る車でも町の工場で修理できることが少なくなったことを実感しながら、母が肺炎で入院したときにドクターから聞いた説明のことを思い出しました。それは、肺炎の原因が何か見込を立てて最初の薬剤を投入し、効き目がないときは次の見立てで別の薬剤を投入するということでした。効果が出るまで順々にこれを繰り返すので、体力が持つうちに何か効くものを見つけなくてはならないようです。今の車の状態に置き換えてみると、故障が多いパーツを一つずつ取り替えてみて、いくつか交換したところで遅かれ早かれ復旧するということで、それまでの時間と費用が嵩んでいくことになります。電子部品の修理は自動車販売店の得意分野ではないのでディーラーにお任せすることになり、もしも見立てが外れてモーターの交換でもだめなら次はミッションを降ろして分解修理することになるそうで、もとから想定外の展開とはいえ雪が積もって当然の季節、昨年末に車検に出す前に予備点検でもしておくべきだったかと反省の多い修理です。

2019年2月2日