スモールトーク

PCにも5月の大暴風

ゴールデンウイークの前から毎日のように風の強い日が続く4月5月でした。マストを立てたまま陸に上げてあった小型艇が倒れたり自宅の物置が傾いたりと、例年のことを想っても並みの風の強さではありませんでした。南からの安定した強い風が長時間に亘り吹き続け、冬の西からの季節風や台風の風とは少し違う被害が発生しました。
 マイクロソフトのウインドウズも5月に大暴れし、無防備に構えていた事務所では一時的に業務が中断してしまいました。ウインドウズが新しく‟10”になり‟7”や‟8”から無償でアップグレードできるということは知っていたのですが、評判のいい‟7”から急いでアップしなくてもこのままできるだけ長く使い続ければいいと考えて、「無償アップグレード」には乗らない方針で対応を固めていました。‟XP”から‟7”に変えたことを思い出しながら、OSを更新した後の各種ソフトの対応に不安が有ったこと、外部の接続機器もすべて対応するのか不明だったこと、画面表示や操作手順などの使い勝手が変わること、実際には日常業務で余計な手間や費用が発生することに対する抵抗感も残っていました。使えるところまで使うつもりでいた‟7”でしたが、週明けに事務所に出てパソコンに電源を投入して席に戻るとアップ作業が始まっていました。余計な操作をしてしまったのかと思い作業を中止しようにも手の着けようがありません。「電源を切らないでください」との表示に、電源を切れば作業は中断するかもしれないと考えて強制Offしても、電源Onにするとすぐに更新作業を再開してしまいます。どうにもできないので、あちこちに電話を入れてみると私だけではない様子が窺えるようになり、マイクロソフトに対応を訊くしかないことが分かりました。しかし、相談窓口はずっと通話中で「混んでいます」のメッセージが繰り返されるだけで、そのうちにアップグレード作業が完了してしまいました。翌日になってようやくアップ後一定期間中なら「回復」作業ができるということが分かり、業務を中断したまま二日かけて何とか元に戻すことができました。その後、暫らく日を置いて別のマシンも順にアップが始まりましたが、二台目からは半日ほどで回復させることができるようになりました。ところが、問題も明確になり、一度アップしたOSの実体は‟10”でありすべてのソフトが対応しているものではなく、OSは無償でもソフトの更新は有償で進めざるを得ない状況に置かれていることが分かりました。稀にみる強風の被害に加えてウインドウズの暴風被害、ゴールデンウイーク後に予期せずして生じた時間の浪費と費用の急増はこの後も尾を引きそうです。

2016年6月4日