スモールトーク
まぐれで書籍を手にする時間

書籍を購入してもはじめだけ読んで途中から拾い読みだけのいわゆる積読が多くなりました。時間がないのでなく集中力がなくなったようで、かなり意識して書籍を読むための時間と場所を確保することを心掛けないと、それなりの結果を手に入れることは出来ても物事を組み立てて考えることを忘れてしまいそうです。仕事上の書籍だと何気なく購入することも多いのですが、実際はセミナーなどネット配信で視聴する機会が多く、資料の出力さえしないまま動画を見て頷いていると分かったような気になってしまいます。この4月から改正法が施行されている育児介護休業法は規定が細かく解釈もテクニカルなところがあって、文字を読むよりも動画を使って図解しながら説明を受けた方が分かり易く、しかも行政からの周知案内「育児介護休業法のあらまし(詳細版)」が直前まで手に入らなかったことから、「簡易版」と解説動画配信が当たり前の取り組みの様になってきました。紙資料の配布自体がセーブされていて地方では「あらまし詳細版」の数が少なくて入手し辛く、200ページを超える資料をダウンロードして紙に人数分を出力することも手間がかかって敬遠しがちです。そうかと言って画面で読もうとすると目指すページに到達するのが大変で、ジェネレーションギャップと割り切るより仕方ないかも知れませんが、探すことに意識の大半を使い果たして読む前に集中力が途切れてしまうのです。紙資料なら、紙面に線を引いたり書き込みしたり、後になっても思い出したり注意したりする仕掛けが当たり前に使えました。一方、解説や講義の動画は考え方や取り組み方の流れが分かり易く、アウトラインを捉えるには文字を追うより確実な把握ができます。時間が有れば、動画を視聴してから書籍を精読するのが間違いのない取り組みと言うべきでしょうか。とは言え、時間の消費を考えると、動画の視聴と比べて書面を読み込む速度は明らかに優り、殆どの人は配信動画を視聴する際に1.25倍~1.5倍程度に再生速度を上げているようです。そんなことを考えると書籍を読み込むことに無駄はなく、これからも意識して手元に書籍を置いて速読を心掛け、トートロジー的なネット誘導で書籍を選ぶより、書店や図書館で自分の意識から少し離れた領域を扱う書棚から書籍を手にすると新鮮味があって面白いように思われます。
